シン・ゴジラ感想 ブログ開設しといてよかった……

 長い間解説したまんまで放っておいていたブログがここで役に立つとは。暇だったからという理由で急遽観に行ったシン・ゴジラが予想の10倍近くハマったから感想書かずにいられるか!!

 まず映画館入ってすぐの広告に「現実×虚構」のキャッチフレーズ。ここでもう単なるパニック映画ではないことが期待できる。この「現実×虚構」のコピーは上手いこと言っていて、庵野は言いたいことをこのコピーに込めてると感じた。(これまでのゴジラが単なるパニック映画だとは言っていない)

 キャストは超が着く豪華。主役が長谷川博己で、しかも役どころがキレ者の官僚。名前は矢口蘭堂。長谷川博己ってだけで最高なのに、矢口蘭堂ですよ。子供が産まれて男だったら間違いなく名前は「蘭堂」です。それはさておき、主役が官僚ってことで主要な登場人物は殆ど政治家。ゴジラの相手はニッポンそのものってことですね。
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 まぁここからはゴジラ登場に際しての官邸の混乱が描かれる訳です。(まだ1回しか観てないから、ここから順を追ってくのは私の海馬的に厳しい。劇場2回目必至)

 ここからは、単純に本編を見た中で個人的に心にビビビッっと来たところを……
 劇中の字幕。もう専門用語だろうが法律の条文だろうが関係なし。こういうの大好きなんです。庵野!!そのままバシバシ行ってくれ!!って感じ。

 音楽。鷺巣詩郎が音楽ってのは聴いてたけど、実際文句なし!!作戦会議のシーンでエヴァでお馴染みのアノ音楽が流れることはもちろん高まるんですが、でも伊福部さぁぁぁんってシーンもあります。やっぱりBGMって大切ってことを痛感。

 テンポの良い脚本。主人公が官僚ってだけあって、相対するのはゴジラではなく政界の面々。単純に怪獣出ました!自衛隊出動!とはいかない訳です。つまり、劇中のセリフは主に政治的な会話か対ゴジラ戦略の会話。やり取りのスピード感と緊迫感が良かった。

 バランス感覚。政治ドラマ的側面はありながら、お堅い感じは無い。主人公のアツいシーンはあるけど、臭くはならない。庵野の思い入れはジワーっと伝わってくる感じ。

 まとめると、インパクトはありながら違和感は無いという、久々のイイ映画でした。映画館で観れてよかった。

 歴代ゴジラファンでも映画に造詣があるわけでも筋金入り庵野ファンでも無いから、シン・ゴジラを「論じる」ことは出来ないけど、間違いなく観た後にウワァァァァァアァァアってなった感動はあった。