シンゴジラ2回目に行ってきて……

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シン・ゴジラ2回目観に行ってきました。
2回目だってのにワクワクすんなぁ〜前回買い忘れたパンフレットも買おっと♫ ってルンルンしてたら…

スタッフ「現在このお時間の上映では最前列のみご案内となります。」

俺「…」

いや、正直ナメてました。確かに久々の良い映画だとは思ったけど、公開から少したってパンフ売り切れて映画館は満席って…… そんなに老若男女ウケするんかいな……

気を取り直して2回目鑑賞。

・謎を呼ぶシーン

まず注目して見たのは東京湾に浮かぶ無人船のシーン。
後々教授が乗っていた船だと分かるわけですが、このシーンはとても謎をよびます。教授とゴジラの関係とは……
教授がゴジラ化して東京を襲ったという説。
船の中で揃えて置いてある革靴。☓印の着いた東京湾の地図。こういった状況を考えると、この説も説得力があります。なぜなら、ゴジラが教授でないとするなら、何故教授はわざわざ東京湾まで行ったのか説明に困るからです。単なる入水自殺にしても、死体すら上がらない。
でも、後半に「米政府がゴジラの存在を隠匿していた…」みたいなセリフがあります。教授はアメリカに渡って研究をし、ゴジラという放射線を喰う生物の存在自体を発見していたなら、ゴジラは教授ではないでしょう。しかし、ゴジラのような生物の出現を予言していただけなら、予言しといて自分がゴジラになったというのもあり得る…… 
まぁどっちにしろ、教授があの船でゴジラを生み出すための何かをしていたのは確かだと思います。単に教授自体がゴジラに変身したってだけではなくても、入水自殺以外に居なくなってしまうような何かがあったのかも……(幼体のゴジラに自分を食わせたんじゃないかって言ってる人も居た)

ここでいきなりラストに飛んじゃいますけど、謎を残すようなシーンを思いついた順に上げてきます。
まぁ尻尾ですね。
人骨のような、でも背ビレがあったり外見が少し人と違ったり。結論から言っちゃうと、巨災対の学者が言ってた「無性生殖による個体の増殖」だと思います。
ゴジラが一時活動を停止したときにあった、尻尾の何かがズレてガチンと音が鳴るシーンが尻尾の進化の契機で、そこからさらに進んで最終的にはあそこから個体が増殖するってことだと思います。
まぁ見た目が巨神兵っぽいのは、庵野監督ならではかなと。ゴジラのビームの感じも巨神兵っぽいし。

細かいシーンで言うと、
教授が乗っていたと思われる無人船の中に残されていた、宮沢賢治の「春と修羅」。あんなにはっきりと分かるように映るからには何か意味がある気がします。

「おれはひとりの修羅なのだ」(『春と修羅』より)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html
教授の残したデータを紐解くヒントになった折り鶴と合わせて、発見した人たちへの何らかのメッセージか……



疲れ果てた巨災対メンバーたちのもとに響くゴジラデモ。
ゴジラを殺せ」と言ってるように聞こえますが、それ以外にも何か言ってると思いました。
(僕は「ゴジラは神だ」と言っているようにも聞こえました。)



・個人的に好きなキャラクター達
➀矢口蘭堂
長谷川博己は前回の記事で推したので今回は控えます…
妙に僕のツボにハマってしまった蘭堂という名前。カッコイイんですが、どういう意味なんでしょうか。
もちろん、かっこいいのは名前だけじゃないです。

②花森防衛大臣
「やりますよ!総理!」の人。余貴美子が格好良かった。
あんな人が防衛大臣だったら頼もしい。
防衛大臣時代の小池百合子……?

③里見農水大臣
突然総理大臣のポストが空いたために、ひょっこり総理になっちゃったって人。
「簡単に言わないで欲しいなぁ〜」
「こんなことで、歴史に名を残したくはなかったなぁ〜」(セリフは正確じゃないかもですけど、まぁもしジアートオブシンゴジラ買って完成台本が手に入ったら確認します。)
といったセリフからもわかる通り無能……と見せかけて頑張るんです。
なんなら熱核攻撃を免れヤシオリ作戦が成功したのも彼のお陰と言って過言ではないと思います!

他にも、大杉漣演じる大河内総理とか、市川実日子の尾頭課長補佐とか…いいキャラクター他にも居ますけど、まぁこれくらいで割愛……


・最後に一言言いたい。
何かシンゴジラ評論みたいなのがTwitterやニュースサイトで見られるようになってきて、思ったことがありました。
「日本TUEEEEEみたいな右傾エンタメだ」とか、「現実☓虚構って言ってるけど、日本の政治なんかあんなに上手く行かないから、現実の部分も虚構じゃん」とか……
はっきり言って、こういうこと言う人達らエンターテイメントってことを分かってないと思います。
ドキュメンタリーじゃないんですよ、これは。
上手く進み過ぎてる部分とか色々あるかもしれないけど、フィクション映画として見せるためにある程度必要なことです。全体的な構成として違和感が無ければツッコムようなことでもないような……
批評するならもっとマトモな観点があるでしょ。
ここらへんのことは宇野常寛さんがシンゴジラ評で言ってました。http://thursday.jp/archives/596

まぁ意見は人それぞれかもしれないけど、これはちょっと…と思ったので長々と失礼しました。


・本当に最後に…
初めて映画館に複数回足を運んだ映画でした。
何の気無しに観に行った映画がここまで心に残るとは思わなかったです。
庵野監督オツカレサマ……シンエヴァも頑張ってください………
(あと、庵野監督のナウシカ続編も観たいなぁ………なんて……)